普通免許で乗ることができ、自動車以外の第二の足として気軽に利用できる原付ですが、
これを維持するためには年間にしてどの程度の金額がかかるかご存知ですか?
今回は概算ではありますが、原付にかかる年間維持費を項目別にまとめてみました。
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自賠責保険
自転車感覚で乗れる原付ですが、万が一にも交通事故を起こしてしまった場合の危険性は自動車や自動二輪と変わらないので、
原付に乗る全ての人に自賠責保険への加入が義務付けられています。
もしも自賠責保険に加入していない状態で原付を運転していた場合、
- 50万円以下の罰金または1年以下の懲役
- 違反点数6点の減点処分
が科せられます。
また、たとえ自賠責保険に加入している場合でも、「自賠責保険証明書」を携帯していないと「30万円以下の罰金」が科せられるので、
常に原付の座席シートの裏側にでも入れておく必要があります。
自賠責保険の補償内容や申込方法など詳しくはこちらをご覧ください。
-
【2023年版】原付の自賠責保険とは?補償内容や料金を紹介!
続きを見る
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保険料
さて、問題の原付の自賠責保険料ですが、保険期間によって1年当たりの保険料は変わってきます。
離島以外の地域(沖縄県を除く)の自賠責保険料
保険期間 | 保険料 | 1年あたりの保険料 |
1年 | 6,910円 | 6,910円 |
2年 | 8,560円 | 4,280円 |
3年 | 10,170円 | 3,390円 |
4年 | 11,760円 | 2,940円 |
5年 | 13,310円 | 2,662円 |
離島地域(沖縄県を除く)の自賠責保険料
保険期間 | 保険料 | 1年あたりの保険料 |
1年 | 5,410円 | 5,410円 |
2年 | 5,590円 | 2,795円 |
3年 | 5,760円 | 1,920円 |
4年 | 5,930円 | 1,483円 |
5年 | 6,100円 | 1,220円 |
沖縄県(離島地域を除く)の自賠責保険料
保険期間 | 保険料 | 1年あたりの保険料 |
1年 | 5,410円 | 5,410円 |
2年 | 5,590円 | 2,795円 |
3年 | 5,760円 | 1,920円 |
4年 | 5,930円 | 1,483円 |
5年 | 6,100円 | 1,220円 |
沖縄県の離島地域の自賠責保険料
保険期間 | 保険料 | 1年あたりの保険料 |
1年 | 5,410円 | 5,410円 |
2年 | 5,590円 | 2,795円 |
3年 | 5,760円 | 1,920円 |
4年 | 5,930円 | 1,483円 |
5年 | 6,100円 | 1,220円 |
保険期間が1年の場合は6,910円ですが、最長である5年分をまとめて支払う場合は1年あたり2,662円とかなり割安になります。
沖縄県を含む離島地域では値段が変わってきます。
詳しくはコチラの記事をご覧ください。50cc〜125ccの自賠責保険料は同じになります。
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【2023年版】原付・バイクの地域別自賠責保険料まとめ!離島が安い理由は?
続きを見る
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任意保険
今や自転車を乗る場合も任意保険が必須と言われていますが、自転車よりもスピードが出て車体重量も重い原付であればなおさら、
強制保険である自賠責保険以外の任意保険にも加入しておくべきだと言えます。
任意保険の必要性についてはコチラをご覧ください。
-
原付の任意保険の加入率は何パーセント?入らないで事故するとやばい
続きを見る
保険料
自動車は持たず、原付だけ乗るという人の場合は、原付の任意保険に新規で加入する必要があります。
もちろん原付の任意保険についても等級制度があり、スタート時には割引が少ないのでかなり割高になってしまいます。
具体的な保険料は年齢条件や補償内容、もちろん保険会社により異なるので一概には言えませんが、2万円~10万円前後です。
ファミリーバイク特約
自動車も所有している人の場合は、加入している自動車保険の任意保険のオプションとして、「ファミリーバイク特約」というものがあります。
ファミリーバイク特約は、新規で原付の任意保険を付けるのと比べ割安で、補償内容も充実しているのでオススメです。
しかも、この特約は、原付を運転する本人だけでなく、同居の家族が自動車に乗っている場合につけることができるので、
一般的に原付の任意保険はこの特約の形で加入しているケースが多いようです。
ファミリーバイク特約をつけた場合の保険料は、保険会社や補償内容によっても異なりますが7千円〜3万円程度で、
普通に任意保険に加入する場合に比べて、保険料を大幅に抑えることができます。
ファミリーバイク特約についてはコチラをご覧ください。
-
原付のファミリーバイク特約とは?補償内容や料金を任意保険と比較してみた!
続きを見る
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任意保険は複数社から見積もりを取る
任意保険は会社によって金額やプランが大きく異なります。
そのため1社だけと決めずに複数の会社から見積もり取ることをおすすめします。
任意保険には最大11社から一括見積もりできるインズウェブバイク保険見積りサービスがおすすめです。
原付にかかる税金
原付の維持にかかる税金は軽自動車税です。
軽自動車税は4月1日時点でのバイクの所有者に支払いの義務があり、
原付であれば排気量が
- 90ccまでの原付で2,000円
- 91cc以上~125cc以下のものは2,400円
です。
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メンテナンス費用
長く乗っている場合や中古の原付を使用している場合は、故障する部品もでてくるため定期的なメンテナンスが必要になります。
よくあるメンテナンスとしては、
- バッテリー交換
- エンジンオイル交換
- タイヤ交換
などがあります。
バッテリー交換
バッテリーは3年から5年で寿命がくるのが一般的です。
交換の目安はセルでエンジンが掛からなくなったり、ウインカーがおかしくなった時です。
交換費用の相場は1万円ほどです。
エンジンオイル
エンジンオイルの交換についても、どれくらい乗るかによって変わりますが、最低でも半年に一回ほどの交換をおすすめします。
お店で交換したとしても交換に掛かる費用は1回1,000円〜2,000円程度です。
タイヤ交換
タイヤも消耗品であり、10,000km走行したら交換するのが一般的です。
また、あまり乗っていなくても紫外線などで劣化するため、5年たったら交換することをおすすめします。
費用は1つ5,000円で、前後1万円が相場となります。
これら以外にもさまざまなメンテナンスが必要になるため、メンテナンス費として年間5,000円ほどは見積もっておきましょう。
また、原付には車検がないため、故障を発見するのが遅れる可能性があります。
急な故障による事故を防ぐためにも定期的な点検をおすすめします。
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原付の年間維持費の計算結果
以上、概算ではありますが、原付の年間維持費を集計するとすれば、次のような結果になりました。
自賠責保険料 | 2,662円 |
任意保険料 | 7,000円 |
軽自動車税 | 2,000円 |
メンテナンス費用 | 5,000円 |
合計 | 16,762円 |
もちろん走行距離によっても大きく変わってきますが、最低限の使用であれば、約17,000円もあれば維持できるという結論になりました。
他には燃料代や駐輪場代などが必要となりますが、人によって大きく違うため今回は計算から外させてもらいました。
燃料代の目安としては、例えば自宅と最寄り駅との往復程度の利用であれば、
月に1回程度の給油で給油1回につき500円程度ですから、年間にして約6,000円程度です。
まとめ
原付の年間維持費は車や普通二輪に比べてとても安く済ませることができることがわかりました。
交通手段を安く済ませたい方にはとてもおすすめできます。
ただし、上記の計算は、あくまでも概算ですので、参考程度するようにお願いします。