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バイクのエンジンオイルの種類や粘度はどれ?完璧な選び方を紹介!

たけし

田舎のバイクショップで店員をしています。 愛車はホーネット。

バイクのエンジンオイルにも様々な種類があり、その種類の中でも粘度の違いで細かく分かれているため、どれを選んで良いかわからず困っている人も多いと思います。

しかし、オイルの種類や粘度にも特徴があり、自分のバイクや使う環境によって選ぶ必要があり、エンジンのパフォーマンスを最大限に発揮するためにも最適なエンジンを選ぶ必要があります。

間違ったオイルを選ばないためにも、ベースオイルの種類や粘度、最適なオイルの選び方について紹介します。

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ベースオイルの種類

バイクの基本的なオイルは、オイルの元となるベースオイルに添加剤を加えられたものが販売されています。

その為、オイルの基本性能の違いはベースオイルの違いとなっており、ベースオイルはどのブランドでもほぼ同じであり、添加剤によってブランドの違いが作られています

このベースオイルは大きく分けて「鉱物油」・「化学合成油」・「部分合成油」の3種類に分かれており、それぞれ種類によって性能が異なっています。

・鉱物油

鉱物油は原油を蒸留し精製することによって作られた一番スタンダードなオイルです。

その為、価格も安くなっていますが分子構造にバラツキがあるため、他のベースオイルと比べると性能が劣ります

・化学合成油

化学合成油は鉱物油と同様に原油を蒸留することで作られますが、そこに不純物を取り除く高度な技術を用いることで化学的に合成したオイルとなっています。

その為、性能に優れていますが値段が少し高めになっています。

・部分合成油

部分合成油は鉱物油と化学合成油を組み合わせることにより、価格と性能のバランスに優れたベースオイルになっています。

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オイルの粘度

オイルの粘度

エンジンオイルは基本的に「低温時には硬くなり、高温時には柔らかくなる」という性質を持っています。

このオイルの硬さや変化する温度はエンジンオイルによって違い、エンジンの種類や使用する環境によって使用するエンジンオイルを選ばなければなりません

このオイルを選ぶ為の重要な基準となるのがオイルの「粘度」であり、その粘度の強さを表す代表的な規格が「SAE規格」となります。

例に挙げると、SAE規格で「5W-30」のオイルなどがあります。

これはエンジンオイルの低温時の粘度と高温時の粘度を表しており、前方の5Wの部分が低温時の粘度で30の部分が高温時の粘度となります。

つまり、この数値が低ければ低いほど低温時でも柔らかいオイルであることになり、冬場の早朝などの寒いところでもエンジンの始動性に優れていたり、粘度が低いので燃費が良くなったりする特徴があります。

また、後ろの高温時の粘度の数値は、数値が高いほどエンジンに高負荷が掛かった状態でも硬さを保つことが出来る特徴があります。

その為、この低温時の数値と高温時の数値の幅が大きいほど、様々な走行条件に適していると言えます。

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エンジンオイルの選び方

基本的なエンジンオイルの選び方は特別なチューニングや改造を行っていない場合には、メーカー指定の粘度のオイルで問題ありません。

しかし、距離を長く走っているエンジンの場合にはエンジン内部も磨耗している可能性があるので、粘度を変えてみると調子が良くなることがあります。

また、エンジンは季節にも大きく左右されるので、気温が大きく低下する冬場には低温時の粘度が低いオイルに変えるとエンジンの始動性や暖気の時間が短くなります。

これは低温時の粘度が高いオイルだと気温が低い時には、オイルが循環し難いので暖まり辛い状態となるからです。

逆に真夏でエンジンの温度が高温となる環境では高負荷時でもエンジンの粘度が高くなるオイルを使用した方が、温度が高くなってもエンジンの性能が低下することを防ぐことが出来ます。

その為、季節によってオイルの粘度を変更することで、エンジンに掛かる負荷を減らすことが出来るのです。

指定された純正オイルをベースにして、環境に適したオイルを選択して欲しいと思います。

 

まとめ

エンジンの性能をより発揮させたい場合には、化学合成油を選ぶと良いですが、値段も高くなってくるため、値段も安くある程度の性能がある部分合成油を使用することをおすすめします。

粘度も冬の場合は、数値が低いもの、夏の場合は高いものを選ぶと良いですが、そこまで気にする必要はなく、値段は少し高いですが、純正メーカーのオイルを使用するのが一番性能を発揮できます。

もう少し安く済ませたい方は、純正メーカーのオイルと同じか似ている条件のオイルを使用すれば良いです。

ぜひ参考にしてみてください。

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