自転車に乗っていて上り坂に差し掛かった際、原付バイクのように動力で押し上げてくれないものかと思ったことが誰しも一度はあるのではないかと思います。
原付バイクに乗っていても自転車のようにペダルをこいでのんびり走りたいと感じることもあるでしょう。
実はそれを何十年も前に実現したモペッドというものがあります。
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モペッドとは?
モペッドとはペダルが付いたオートバイです。
普通の原付バイクのようにエンジンをかけて走ることも、自転車のようにペダルをこいで動かすこともできるというオートバイと自転車のハイブリッドともいえる存在です。
名は体を表すといっても良いように、モーターとペダル、つまりMotorとPedalをかけ合わせた混成語が名前の由来となっているといわれています。
しかし、日本以外の国ではペダルがなくても排気量が少なければすべてモペッドという名称で呼ばれている場合もあるため、実際にはその語源が正しいものであるのかは定かではありません。
モペッドの歴史
若い方は新しいと感じるであろうこのモペッドですが、実はその前身ともいえる存在が登場したのは太平洋戦争後程なくしてであるといわれています。
元々は発電用のエンジンを取り付けた自転車から始まったもので、その後自転車に取り付けるためのエンジンが発売され、現在大手となっているメーカーなどもこぞって作っていたようです。
その後1950年後半になると現在におけるモペッドが登場し人気を博しました。
当時を知る方の中にモペッドのことをペケペケやバタバタと呼ぶ方がいるのは、この時代そう呼ばれていたことがあったためです。
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モペッドのルールは?免許は必要?
そんな一世を風靡したモペッドという存在ですが、その後、他のオートバイが人気を博すうちにペダルが付いたバイクは段々と姿を消していったのでした。
2017年にペダル付きのハイブリッドバイクがクラウドファンディングサイトで話題となりましたが、日本ではその特性を活かしきれないため乗るためのハードルが高いというジレンマがあります。
自転車のようにもオートバイのようにも乗れるなんて便利なのになぜ消えてしまったのかという原因は、モペッドの交通ルールにあります。
モペッドは初めて世に送り出されたときには軽車両、つまり自転車などと同様の扱いであったためにだれでも気軽に乗ることができたのですが、1960年に道路交通法が施行されてからは原付バイクと同じ扱いになってしまいました。
つまり16歳以上でなければ乗ることができませんし、そもそも免許が必要です。
更にヘルメットを被る義務もありますし歩道は当然走ることができません。
二段階右折なども適用され、ナンバープレートや自賠責保険なども必要となります。
つまりペダルがついているからといって特別なものではなく、原付バイクに乗っているときと全く同じ交通ルールに従う必要があるのです。
勿論エンジンを切って自転車として使っていてもそれは変わりません。
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まとめ
このように交通ルールに関するハードルが高いためなかなか日本で乗ることは難しいですが、自転車にもオートバイにもなる便利なモペッドは世界では今後も活躍してくかもしれませんね。