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バイクのエンジンの違いと特徴は?【直列・V型・水平対向】

たけし

田舎のバイクショップで店員をしています。 愛車はホーネット。

バイクのエンジンはシリンダーの配置によって様々な種類に分かれています。

その中でも代表的な種類として

  • 「直列エンジン」
  • 「V型エンジン」
  • 「水平対向エンジン」

の3種類が挙げられますが、これらのエンジンの特徴やメリット・デメリットについて紹介したいと思います。

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直列エンジンの特徴

直列エンジンとはシリンダーを横一直線に配置したエンジンの形式を指します。

この直列エンジンの大きな特徴としてはV型エンジンや水平対向エンジンと比べて構造が単純となることから、メンテナンスがしやすく多くの車種に搭載されているエンジンです。

直列エンジンは2気筒と4気筒が主流となっていて、主に高出力が求められるバイクに搭載されています。

 

直列エンジンのメリット・デメリット

直列エンジンのメリットとしてはエンジンを軽量かつコンパクトに載せる事が出来る上に、吸排気に優れたレイアウトになるので高出力を発揮しやすいという点があります。

また、他のレイアウトと比べると構造が単純なのでメンテナンスしやすいという点もメリットに挙げられます。

逆に直列エンジンのデメリットとしてはシリンダーを横一直線に並べる構造から、6気筒のような多気筒エンジンになるとエンジンの長さが長くなる上に、クランクシャフトも長くなるので剛性を確保するのが難しくなります。

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V型エンジンの特徴

V型エンジンとはシリンダーをV字にレイアウトすることによって、直列エンジンよりもエンジン全体の大きさをコンパクトに抑えられるという特徴があります。

主にバイクでは2気筒と4気筒までが一般的となっていて主流は2気筒となっています。

 

V型エンジンのメリット・デメリット

V型エンジンのメリットとしてはクランクを横置きに配置すると、他のエンジン形式よりも車体をスリムにする事が出来る点が挙げられます。

その他にも気筒数が増えたとしてもクランクシャフトの長さを抑えられるので、コンパクトなエンジンを実現し易いというメリットや、不等間隔の燃焼によって鼓動感が得られたり、トラクション効果が得られやすいという点もメリットに挙げられます。

トラクション効果とは引っ張る力のことです。

逆にV型エンジンのデメリットとしては、エンジンを横置きに搭載するとV字の片方側にのみ走行風が当たることになるので、もう片方側の冷却効率が悪いという点や、直列エンジンと比較するとエンジンの構造が複雑になるのでメンテナンス性が悪いという点があります。

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水平対向エンジンの特徴

水平対向エンジンは地面に対して水平に向かい合う形でシリンダーがレイアウトされているエンジン形式です。

水平対向エンジンは直列エンジンやV型エンジンと比較すると採用している車種は少ないないですが、エンジンの高さを抑えられるので低重心化に貢献するという特徴があり、古くからBMWのバイクが採用していたり、ホンダのゴールドウイングのような大排気量モデルにも採用されています。

 

水平対向エンジンのメリット・デメリット

水平対向エンジンのメリットとしては直列エンジンやV型エンジンと比較してエンジンの高さを低く抑える事が出来るので、バイクの重心を低く抑える事が出来る点や、エンジンの振動や静粛性に優れているという点もメリットに挙げられます。

逆に水平対向エンジンのデメリットとしてはシリンダーが水平に向かい合う形になるので、エンジンの横幅が大きくなるという点が挙げられます。

また、エンジンの回転運動の構造的に駆動系にはシャフトドライブが選択されるなど、機構に対して制限が加わる点もデメリットになります。

 

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まとめ

このようにバイクはエンジンの形式によって性格が大きく変化します。

その為、バイクを購入する際にはエンジン形式を1つの指標にしてみると良いでしょう。

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