バイクのマフラーから「バン」と大きい音をたてたり、マフラーから炎を噴出するアフターファイヤーと言う現象ですが、乗っているときにアフターファイヤーが起こったりすると、とても気持ちが良いです。
そんなアフターファイヤーですが、仕組みを分かっていれば、意図的に起こすことが可能です。
アフターファイヤーの仕組みとやり方、そしてアフターファイヤーのバイクへの影響を説明します。
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アフターファイヤーの仕組み
アフターファイヤーのとは、簡単に言えば高温になっているマフラーの熱によって、排気ガス中に含まれるガソリンが引火して炎を上げる現象です。
コンピューターによって燃料を制御しているインジェクションのバイクでもアフターファイヤーは出ます。
急激にアクセルをON、OFFした場合、未燃焼ガスが多くなってしまうのはキャブレターのバイクと一緒です。
アフターファイヤーはマフラーを純正以外に交換しなければ出せないと思われがちですが、実は純正のノーマルマフラーでもアフターファイヤー発生しています。
しかし、消音性が優れているので発生に気づいていないだけのことが多いです。
抜けの良いマフラーですとアフターファイヤーが出やすいですが、抜けが良いということはトルクが抜けやすいということで音ばかりで遅いバイクとなってしまうわけです。
周りから見る分ではタイミングよくバンバン音が出るのはかっこいいですけどね。
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アフターファイヤーのやり方
意図的にアフターファイヤーを出す方法をお伝えいたします。
ただこれは自己責任でするようにしてください。
まずは100km/hぐらいのスピードを出していきます。
そして勢いよくエンジンブレーキをかけていきます。
次にキルスイッチでエンジンをOFFにします。
キーでOFFにしないようにしてください。
そして約3秒後にキルスイッチでエンジンをONにすると「バン」と言う音と共にアフターファイヤーが出ます。
ちなみに抜けの良くないマフラーですと、未燃焼ガスを多く貯められるのでより激しい音で「バン」と出ます。
注意としては、ピストンヘッドが異常膨張し、シリンダー壁を傷つけたり未燃焼ガスでプラグがかぶったりして確実にバイクを消耗するので自己責任でお願いします。
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頻発する場合のバイクへの影響は?
意図的ではないアフターファイヤー自体は、直ぐにはバイクへの影響はないと思います。
ただ、あまりにも頻発し症状がひどい場合は、セッティングがズレていると可能性が高いと思います。
アフターファイヤーは燃調が濃い場合や薄い場合に発生しますが、燃調が薄い場合であればエンジンがオーバーヒートしたり、最悪焼き付いたりします。
逆に濃い場合はプラグかぶりを起こしたりしてエンジンがかからなくなったり、カーボンが溜まって圧縮漏れを起こしたりします。
アフターファイヤーはマフラーを交換した後に発生することが多いです。
基本的にマフラー交換すると排気効率が変化します。
音や見た目重視のマフラーですと抜けが良くなり過ぎて、燃調が薄くなる場合が多いと思われます。
当たり前のことですが、マフラー交換の際にはガスケットを新調することをおすすめします。
そんなに高い部品ではないので。
でも、異常なくらいパンパン音が出なければそこまで気にしなくても良いと思います。
まとめ
アフターファイヤーは排気ガス中に含まれる、未燃焼の燃料に引火しすることで発生します。
その状態を作り出すことで意図的にアフターファイヤーを発生させることができますが、確実にバイクを消耗させてしまいますので、やる場合は自己責任でお願いします。
また、普段乗っていてアフターファイヤーが発生する場合は、直ぐにはバイクには影響はないと思いますが、エンジンやマフラーに影響が出てくる場合がありますので、できるだけ早めに調整するようにしてください。