バイクが空を走る。 まるでSF映画や漫画の世界の話に聞こえますが、実は実用化まであと一歩のところまで来ているのをご存知でしょうか。
スポンサーリンク
空飛ぶバイクが現実に
空飛ぶバイクを開発したのはロシアにあるホーバーサーフ(hoversurf)社。
スコーピオン3(HoverBike S3)と名付けられた空飛ぶバイクは、現在道路を走っている二輪車にそのまま翼がやプロペラが生えたものではなく、一人乗り用のコックピットの四方にプロペラがついたような形をしています。
大型のドローンにバイクのようなシートとハンドルがついたような形、と言った方がわかりやすいでしょう。
ホーバーサーフ社は「バイクに乗るような感覚で空を飛ぶ」というコンセプトの元、スコーピオン3を開発したようです。
スコーピオン3が最初に全世界に公開されたのが2017年の9月。
国際レースである「モトGP」で公開走行、いいえ飛行され、世界に激震が走りました。
浮き上がり、サーキットのコースを走行するまでに多少は時間がかかるものの、確かに地上から浮遊してまっすぐ走る姿が全世界の人たちの目に焼き付きました。
ドライバーはバイクのようなシートにやや前傾してスコーピオン3の操縦桿を握っており、飛行中の姿はまさに空飛ぶバイク。
地上5メートルの高さを浮遊し、時速70kmで25分の飛行が可能。
モトGPでのデモ飛行では、まったくふらつくことなくまっすぐに飛行していました。 まだまだ開発余地はあるものの、ここまで来れば実用化も夢ではないと誰もが思うでしょう。
スポンサーリンク
個人の購入も可能?値段は?
現在、さらなる実用化に向けて開発中ではありますが、すでに予約が始まっているとの情報もあります。
価格は3万ポンド。
日本円にして約430万円に及びます。
正式な発売日は未定。
しかし2018年には販売が開始されるのでないか、と期待を込めた情報も流れています。
現在、一体どれだけの人がこの空飛ぶバイクに興味を持ち、予約にまで踏み切っているのでしょうか。
スポンサーリンク
ドバイ警察で導入される
明らかにされているのが、ドバイ警察。
なんと2020年にドバイ警察がスコーピオン3の導入を明らかにしています。
ドバイ警察は救助活動や交通状況の監視などを、このスコーピオン3で予定しているそうですが、従来の車やバイクが走る道路で、5メートル程度浮遊する空飛ぶバイクがどこまで機能できるかは誰も想像がつきません。
また重量制限や操縦訓練、交通ルールの変更など、かなりの予算がドバイ警察には必要になると予想されます。
またスコーピオン3はプロペラがむき出しですので、相当な車間距離がないと周囲の人や物が傷ついてしまうでしょう。
-
モペッドとは?免許は必要?自転車と原付のいいとこ取り!
続きを見る
-
折りたたみ電動原付バイク!値段はどのくらい?交通ルールは?
続きを見る
まとめ
ホーバーサーフ社だけではなく、多数の国で空飛ぶバイク、つまり人間が乗れるタイプのドローンの開発が進んでいます。
一番最初に実用化されるのは、ホーバーサーフ社スコーピオン3ではないかもしれません。
日常生活で飛行するには、運転免許の制度や交通ルール、道路の様式など社会規模での変更が必要になるかと思われます。
ホーバーサーフ社も空飛ぶバイクを受け入れる社会も、未来に向けての開発が急がれます。