冬になると、凍結気味の路面や雪道を安全に走る為にスタッドレスタイヤを装着する自動車が多くなりますが、このスタッドレスタイヤは自動車用だけでなく、バイク用のものも発売されています。
もちろん色々なサイズのものがあるので、大きなバイクだけでなく、原付バイクにも装着することができます。
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スタッドレスタイヤの特徴
スタッドレスタイヤとはその名前の通り、スタッド(金属のビス)が打たれていないタイヤのことです。
通常のタイヤにもそのようなものは打たれていませんが、同じ冬用のタイヤでそれが打たれているスパイクタイヤと比較してスタッドレスと呼ばれています。
スタッドレスタイヤにはスリップ防止用の金属のビスこそ打たれていませんが、表面に横向きの突起が付いているのが特徴です。
突起になったゴムがビスのように雪に対してグリップを発揮し、スリップを防止する役割を果たします。
この突起が表面一面にある為、普通のタイヤとスタッドレスタイヤは近くで見ると簡単に区別が付きます。
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スタッドレスタイヤの効果や性能
表面に突起が付いていることから、スタッドレスタイヤは特に雪道で効果を発揮します。
普通のタイヤではスリップしてしまうような雪道でも、突起によってグリップを発揮して走れることが多くなります。
ただし、本格的な雪道用のスパイクタイヤと比較すると、どうしてもその効果は劣ります。
これは自動車の場合でも同様です。
また、アイスバーンのように完全に凍結した路面にはほとんど効果がありません。
そのような路面では氷に食い込む金属のビスが打たれているスパイクタイヤでないとまずグリップが効きません。
凍った路面ではスタッドレスを履いているからと過信していると危険なことがあるので注意してください。
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スタッドレスタイヤの価格
性能やブランドによって価格も様々ですが、お店で買うのであれば大体の相場は1万5千円〜2万円程度です。
それにタイヤ交換の工賃が必要になってきます。
タイヤ交換の相場は大体5千円程ですので2万5千円あればスタッドレスタイヤに交換することが可能です。
ネットを探せば安いものがあり、前後合わせて1万円以内で買えます。
バイク屋さんに持っていけばタイヤ交換をしてもらえます。
もちろん自分でタイヤ交換すれば、工賃はただです。
スタッドレスタイヤのデメリット
スタッドレスタイヤを装着すると、その突起部分から普通のタイヤより走行時の振動が大きくなります。
他にも加速が今までより悪くなったり、最高速も出なくなるので普通の道の走行には向いていません。
そして、突起部分は普通のアスファルトの路面を走っていると序々に削られてしまうので、冬の間だけ装着するのがいいでしょう。
冬が終わってもスタッドレスを履いたまま走っていると、とても次のシーズンまで持ちません。そのうち普通のタイヤと同様になってしまいます。
冬の間だけ使用することで、2シーズン(あまり走らなければ3シーズン)は持たせることができますが、一度ホイールに装着したタイヤを外してまた取り付けるのはあまりおすすめできません。
そのようなことをするとアライメントが狂ってしまうことが多く、特にバイクは二輪で走行することから、自動車の場合よりそれによる危険が伴います。その狂いによって真っ直ぐ走らないようになってしまっては大変です。
よって、普通のタイヤとスタッドレスの交換はホイールごとの交換が推奨されます。
冬になるとよく雪深い地域を走る人は、普通のタイヤを履いたホイールと、スタッドレスを履いた冬用のホイールをそれぞれ別に持っておきましょう。
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スタッドレスタイヤのまとめ
スタッドレスタイヤはスパイクタイヤまでは必要のない地域で、冬のシーズンに安全にバイクを走らせる為のタイヤです。
スタッドレスタイヤを履くことで、普通のタイヤよりも安心安全に走ることができます。
ただし、雪道以外を走るには向いていないので、雪が降らない間は、できれば普通のタイヤとは別のホイールで用意しておきたいところです。