原付バイクに乗っていると、原付バイクを購入した当初に比べ、加速力やスロットルのレスポンスが悪くなったと感じることがあると思います。
そのような状態となる原因の一つに、マフラーの詰まりがあります。
原付に乗っていてマフラーの清掃を行う人は少ないですが、マフラーにはガソリンやオイルの燃えカスがたくさん溜まっており、それが詰まりの原因になります。
マフラーの詰まりは、掃除することできれいに取り除くことができますので、原付バイクのマフラー清掃について紹介したいと思います。
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原付のマフラー掃除の頻度と目安は?
マフラー清掃の頻度に関しては、乗り方やエンジンの種類によって大きく異なります。
現在原付バイクに搭載されているエンジンの種類には大きく分けて2つあり、4サイクルエンジンと2サイクルエンジンがあります。
2サイクルエンジンは4サイクルエンジンよりも機構が簡単で安価であり、エンジンオイルをエンジンやクランク周りの潤滑や冷却に使用し、最後には燃焼してマフラーから排出される仕組みになっていますので、エンジンをあまり回さないような走り方をしていると、オイルの燃えカスであるカーボンがマフラーに堆積してしまうので、注意が必要です。
4サイクルエンジンは、エンジンオイルを循環させる仕組みになっており、2サイクルエンジンの方が構造的にマフラーが詰まりやすくなっているので、2サイクルエンジンの方が掃除の頻度は短くなります。
また、マフラーを掃除するタイミングとしては、いつものように走っているのにスピードが落ちたように感じた時や、マフラーから異音が聞こえ始めた時、エンジンは掛かるのに途中で止まってしまうといった症状が出始めたら時がマフラーを掃除するタイミングになります。
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マフラーの掃除で良くなること
原付バイクはマフラーを掃除することで、得られるメリットには様々な物があります。
・エンジンの吹け上がりが良くなる
マフラーに堆積されていたカーボンが清掃によって除去されると、詰まりが解消されるのでスロットルのレスポンスが良くなります。
・加速が鋭くなる
マフラーに堆積されていたカーボンが除去されたことで、エンジンの回転が滑らかになり、回転数に伴ってタイヤから路面へとパワーがしっかりと伝わるようになります。
その為、清掃前よりも原付バイクの加速が鋭くなり、スピードも出るようになります。
これらの効果は排気量が大きな大型バイクのようにパワーに余裕があるバイクよりも、小さかなエンジンを目一杯まで回して使用する原付バイクの方がより実感することが出来るでしょう。
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マフラー掃除のやり方
マフラーの清掃には様々な方法がありますが、私はメタルクリーンという商品を使用しています。
私がメタルクリーンを利用している理由としては、パイプ洗浄剤や他の溶剤と比較して、メタルクリーンは刺激臭が少なく近所迷惑にならない点や、金属を傷めない点、人体に付着しても大きな影響が無い点に優れているので利用しています。
原付バイクからマフラーの部分を取り外すと、メタルクリーンを3%の濃度まで水やお湯で薄めた希釈液を、マフラーの排気口に注入します。
排気口側から希釈液を注入する理由としては、メーカー純正マフラーはサイレンサー側が複雑な構造をしているからです。
希釈液を数時間漬けておいて、最後に水やお湯で中をすすぐようにして下さい。
そして、今度は反対側から希釈液を注入して、先程と同様に漬けおきしてから水やお湯で中をすすぐと終了となります。
すすぐ際に中から堆積していたカーボンが除去されて出てくるので、マフラーの中がどれだけ汚れていたのかが分かると思います。
後は水やお湯ですすいだマフラーをよく乾燥させてから取り付けることになりますが、取り付ける際にガスケットを新品に交換すると、排気ガスが接続部から漏れることも無いので、より効果を実感することが出来ると思います。
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マフラー掃除についてのまとめ
基本的に原付バイクのマフラーは消耗品と言われていますが、中をきれいに清掃することによってマフラーの寿命を延ばすことも出来ますし、バイク自体を好調に保つことが出来ます。
また、マフラーを取り外して清掃する時間が無い場合には、ブラシを使用して排気口の周りのカーボンを落とすだけでも効果がある場合があるので是非とも行なってみて欲しいと思います。
ぜひ試して見てください。