原付乗りや、これから原付を買おうと思っている方は、一度は
- 2サイクル
- 4サイクル
という言葉を聞いたことがあると思います。
しかし、「2サイクル」「4サイクル」の意味をよく理解していない人は多く、
自分が乗っている原付が、「2サイクル」「4サイクル」のどちらか分からないまま乗っている人も多いと思います。
2サイクルと4サイクルが全くわからない方でもわかるように、2サイクルと4サイクルの違いと特徴をご説明します。
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2サイクル・4サイクルの違い
2サイクル・4サイクルは他にも
「2スト・4スト」
「2st・4st」
とも呼ばれ、「2サイクルエンジン(2ストロークエンジン)」「4サイクルエンジン(4ストロークエンジン)」の略のことで、
エンジンの構造の違いを指しています。
違いを簡単に説明すると、
- 2サイクルは、エンジンの1回の動作が、2工程
- 4サイクルは、エンジンの1回の動作が、4工程
という違いになります。
詳しいエンジンの仕組みはこちらの記事を参考にしてください。
-
原付のエンジンの仕組みはたったの4つ!動作や構造を分かりやすく解説!
続きを見る
2サイクルの特徴
2サイクルエンジンの特徴をメリットとデメリットに分けて説明します。
2サイクルのメリット
2サイクルのメリットは大きく分けて3つあります。
4サイクルよりも速い
加速がとても良く、スタートダッシュなら原付2種に匹敵するほどの加速力があります。
4サイクルよりパワーがある
パワーがあるため坂道・山道もスイスイ登ることができます。
オイルは足すだけなので簡単
意外と面倒なオイル交換はしなくて良く、少なくなったら補充するだけで済むので、メンテナンスの手間が省けます。
2サイクルのデメリット
4サイクルのデメリットは大きく分けて3つあります。
4サイクルに比べると排気音が大きい
新しい型の2サイクル原付はそこまでうるさくはありませんが、少し前の型になると排気音が大きいです。
昼間であれば、そこまで気になりませんが、夜になると意外と響くので、住宅街などを運転する際は注意が必要です。
排気ガスの量が多い
自分では気付くことが少し難しいですが、マフラーから出る煙の量が多いです。
燃費が悪い
4サイクルに比べると、燃費が悪いものが多いです。
ものによっては燃費が倍くらい違うものもあります。
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4サイクルの特徴
4サイクルも2サイクルと同じように特徴をメリットとデメリットに分けて説明します。
4サイクルのメリット
4サイクルのメリットは大きく分けて4つあります。
安定した走りができる
加速もなめらかで、走行時の速度のムラも少なく、安定した走りをすることができます。
燃費が良い
燃費が良いものが多く、最新の原付は50km/l以上走るものがほとんどです。
排気ガスが少ない
4サイクルエンジンはもともと排気ガスの量が少ないつくりですが、
最近はさらに排気ガス規制が強化され、排気ガスがあまりでない作りになっています。
環境のことを考えるなら4サイクルをおすすめします。
4サイクルのデメリット
4サイクルのデメリットは大きく分けて2つあります。
2サイクルに比べると遅い
2サイクルに比べると加速が少し劣ります。
スピードを求める人には不向きです。
オイル交換が面倒
2サイクルのオイルは足すだけに比べると、オイル交換が面倒です。
お金はかかりますが、ガソリンスタンドやバイク屋に持って行けば1,000円から2,000円オイル交換をしてくれます。
オイル交換の方法はこちらの記事で紹介しています。
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原付のオイル交換のやり方を解説!【2サイクル・4サイクル】
続きを見る
2サイクルと4サイクルの見分け方
バイクに詳しい方であれば、エンジンを見ただけで2サイクルか4サイクルか判別が付きますが、
バイクの知識がない方には少し難しいかもしれません。
まずは原付の型番を検索してみましょう。
その原付が2サイクルなのか4サイクルなのか出てくるはずです。
簡単な見分け方としては、
- 排気口にオイルがべっとりついている
- 排気口から出る煙の量が多い
- 排気音がうるさい
の条件に当てはまれば2サイクルの可能性が高いです。
あくまで参考ですので、オイル交換などの際は、バイク屋さんに確認するようにしてください。
2サイクルと4サイクルどちらがいいの?
簡単に言うと、
- 速いバイクに乗りたい!という方は2サイクル
- 乗れればなんでも良い!という方は4サイクル
をおすすめします。
ただ最近は、環境への配慮や排気ガスの規制が厳しくなっていることもあり、新しいバイクはほとんどが4サイクルエンジンです。
ですが、中古のバイクなどを探せば、2サイクルエンジンもたくさんあり、2サイクルの方が安いことの方が多いです。
電動キックボードもおすすめ
ちょっとしたお出かけには電動キックボードもおすすめです。
原付バイクと比較して取り扱いも簡単で、維持費も安く済みます。
原付バイクを運転するほどではないが、ちょっとした街乗りに交通手段が必要という方におすすめです。
注意
電動キックボードで公道を走る場合には、基準を満たす必要がありますので注意してください。
また、2023年7月の法改正により、電動キックボードで特定小型原動機付自転車(特定原付)に区分されるものは、
免許が不要でヘルメットの着用が努力義務となりました。
免許を持っていない方にもおすすめです。
電動キックボードは条件により公道を走れないものや、免許、ヘルメットが必要なものもございます。 条件を満たしているか不明な方は、販売店まで確認することをおすすめします。
まとめ
2サイクルと4サイクルの違いについてご紹介しましたが、あまりこだわりがなく、どっちでもいいやと思った人でも、
オイルの交換の仕方などが変わってきますので、購入する際は、2サイクルか4サイクルかを確認するようにしてください。
オイルを間違って入れると故障の原因になりますのでご注意ください。