小回りが利く上に自転車よりも疲れないことから気軽に使えるのがスクーターです。
車の免許は要らないけれどスクーターには乗りたいと思う人はたくさんいるようですし、種類やデザインもたくさんあって飽きませんよね。
しかしそんなスクーター、諸事情からちょっとお休みしていたりすると、いざ乗ろうと思ってもエンジンがかからないことがあります。
そんな時に焦らないために、いくつかのチェックポイントを知っておきましょう。
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キルスイッチを確認する
機種によってはついていないものもありますが、スクーターにはキルスイッチというものがあります。
これがOFFになっていれば当然エンジンはかかりません。
手元にある小さなスイッチですので知らない間に切れてしまっていたということもありますから、慌てる前にまずはスイッチが入っているかの確認が必要です。
そしてキルスイッチは入っているけれど、エンジンがかからないという場合です。
セルが回っているかの確認をしましょう。
キーをオンにしてウィンカーが点滅するか、ホーンがなるか、テールランプが点くかなどを確認し、もし大丈夫であればバッテリーが原因ではないということになります。
つまりウィンカーなども反応しない場合にはバッテリーが原因と考えられますので、充電するか、新しいバッテリーに取り替えましょう。
キックでエンジンをかけてみる
セルモーターはダメだな、と判断したら、次に試すのはキックで始動するかです。
一般的なスクーターの場合、センタースタンドを立ててバイクから降りた状態でキックペダルを踏み込んでみましょう。
ここでのコツはバイクよりもやや後にたって、キックペダルを前に蹴り込む感じでやることです。
これでエンジンがかからないと考えられる原因は、スパークプラグの火花が飛ばない、バッテリーが上がっている、エアクリーナーの汚れで空気が入らない、マフラーが汚れている、キャブレターが詰まっている、ガソリンの劣化です。
ほとんどはプラグの劣化とキャブレターの汚れであることが多いので、こういう時の対処法はプラグの交換とキャブレターの清掃です。
自力でも出来る作業ですが、怖いとか面倒くさいと思うのであれば、バイクショップに持ち込みましょう。
30分ほどで作業して貰えます。
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ガソリンのチェック
稀にですが、エンジンがかからないと焦っていたら、実はガソリンが空なだけだった、ということもあります。
ガソリンは入っているか点検しましょう。
そして、ガソリンコックがオンになっているか確認し、キャブレターまでガソリンが来ているかも見ます。
キャブレターの下の部分にドレンボルトというネジがありますので、このネジを緩めてください。
ホースからガソリンが漏れ出しましたらガソリンの通り道は問題ないということが分かります。
漏れ出してもすぐに止まる、などの場合には詰まりが予想されますから、クリーナーを使ってそれを解消する必要があります。
詰まりが改善されるか確認してもダメなようでしたら、分解洗浄が必要となりますのでショップへ行きましょう。
プラグの火花を確認する
ガソリンには問題がない、ということが判れば、それに点火する役割のプラグが生きているかどうかを見極めましょう。
プラグレンチを使用してプラグを取り外し、それをプラグコードにつけて車体アースにくっつけてからエンジンをかけてみましょう。
ここでプラグから火花が飛んでいなければ、プラグがだめになっている可能性が高いですのでプラグの交換をおすすめします。
バイクショップでのプラグ交換代は工賃をいれて2000円以下で済むところが一般的ですが、ショップの店員さんのやりかたを見ておけば次回からは自分でも出来るようになりますので、観察しておきましょう。
プラグだけなら500円ほどで手に入れることができますので、自分で交換するほうが安上がりです。
まとめ
ある日スクーターのエンジンがかからなくなってしまったら、まずは慌てずに、ガソリンが入っているか、キックでのエンジン始動は試してみたか、エアクリーナーやマフラーなどに詰まりはないか、プラグに火花が飛んでいるか、は自力で確認しましょう。
以上のことで解決しなければ、バイクショップに持って行って説明し、各種交換や作業をしてもらいましょう。