バイクのアクセルをひねった時、エンジンが回り始めるまでの遊び部分があります。
バイクの車種によって遊びが多いものや少ないものがあり、中には自分で遊びを調節してほとんどない状態にする人がいますが、
実は遊びにはとても重要な役割があります。
今回は遊びが必要な理由や調整方法をご紹介します。
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バイクのアクセルに遊びがないと危険な理由は?
バイクの場合、ハンドルにアクセルグリップが付いているので、ハンドルからエンジンにアクセルワイヤーが繋がっています。
そのため、ハンドルが左右に動かしたとき、アクセルワイヤーがフレームや他の配線等に引っかかることが稀にあります。
するとアクセルワイヤーが引っ張られてしまい、突然エンジンの回転が上がって急加速したり、
場合によってはそのためにバランスを崩してしまい、それが元で事故を起こすこともあるため非常に危険です。
アクセルに遊びがある場合は、アクセルワイヤーが引っかかって引っ張られてしまっても遊び部分があるため、
バイクの急な加速を防ぐことができます。
このため、アクセルには遊びが必要になってきます。
わざと遊びをなくす場合もある
アクセルの遊びをなくすことで、ライダーの右手の反応に素早くバイクが対応してくれるような感覚があります。
ただし、そのバイクに乗り慣れている方や上級者の方にはその方が良いと思われるのですが、
初心者の方や初めて乗るバイクにアクセルの遊びが無い場合には、
アクセルを開けたときに敏感にバイクが反応し易いので乗り出したときにギクシャクしたり、
低いスピードでバランスを取りながらアクセルコントロールして走らないといけない場合などに乗りにくさを感じるようなことがあります。
ですから、サーキットを走るようなバイクにはアクセルの遊びはほとんどありません。
というのも余分な配線も無いし、アクセルワイヤーをスムーズに通して引っかかりの無いように工夫されているためです。
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遊びの調整方法
バイクのアクセルの遊びの調整方法は車種によって違いますが、
ほとんどの場合ハンドルのアクセルグリップ付け根からアクセルワイヤーが出ているので、
そこの調整ネジのロックナットを緩めて、遊びを多くしたり少なくしたり調整して、調整して再度そのロックナットを締めるようにします。
その調整ネジがカバーで覆われている場合には、カバーをずらしてから作業します。
稀にアクセルグリップ付け根のアクセルワイヤーに調整ネジが無い場合もあるのですが、
その場合にはキャブレターやインジェクションにアクセルワイヤーが接続されている手前に、
ワイヤーの張りを調整する何らかの機構があるのでそれで調整をします。
その場合に、燃料タンクを外したりする必要も出てくるかもしれません。
まとめ
アクセルの遊びは、急発進などを防ぐためにあるだけではなく、アクセルワイヤーが引っかかった場合に備えて存在します。
遊びがないとアクセルがその分早く反応してくれますが、事故に繋がる可能性がありますので注意しましょう。
ほとんどのバイクでは遊びを調整できるようになってますので、自分の運転にあった遊びに調整し安全に運転しましょう。