フルカウルのようなバイクの場合だと走行中の飛び石や転倒、立ちゴケなどによってカウルが割れてしまったり、傷が入ってしまうことがあります。
カウルが割れてしまった状態で走行するのは見た目が悪いだけでなく、安全上でも不安が残る状態でもあるので、今回は割れてしまったカウルの補修方法について紹介します。
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カウル割れに使用する補修剤
割れてしまったり欠けてしまったカウルをくっ付ける材料としては「プラリペア」をおすすめします。
プラリペアは造形補修剤とも呼ばれており、カウルの傷の修復に高い効果を発揮してくれます。
その他にもアセトンも補修剤として有名ですが、アセトンは単独で補修剤として使用することが出来ず、アセトンを溶かしたABS樹脂を接着剤代わりとして利用するので手軽さからもプラリペアをおすすめします。
また、シンナーを補修剤として利用する人も中には居ますが、シンナーはカウルを溶かしてしまうことにもなるので使用しない方が良いでしょう。
カウル割れの修理方法
バイクのカウルが大きく割れてしまった場合には、割れた部分をV字カットすることにより接着補修を行います。
手順としてはカウルの裏側から割れてしまった部分の角を削り、割れた部品同士をくっ付けるとV字になるようにします。
割れた部品同士をV字型にする理由としては、プラリペアとカウルが接する面積を最大限まで増やすことになるので、確実で強固な接着補修が出来るからです。
次の作業はV字型にカットしたカウルにプラリペアを流し込むのですが、カウルの表側の割れている箇所にセロテープを貼り目地止めを先に行っておきます。
そして、プラリペアを溝に流し込むのですが、スポイトやニードルを利用して素早くたっぷりと流し込むのがしっかりと修復するコツになります。
プラリペアが化学結合して硬化した後はヤスリなどで形をキレイに整えると修復は完了です。
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カウルの傷の修理方法
転倒などでカウルが割れてしまった場合には、プラリペアで割れを補修することが出来ますが、転倒時の細かな傷までプラリペアで修復させることは難しいです。
細かな傷に関してはコンパウンドを使用して微細な傷を補修します。
そして、残った少し大きめの傷に対してはタッチペンを使用します。
タッチペンを使用する際には事前に凹凸をなくす為に800番程度の耐水ペーパーを使用して軽く磨いて水気を拭き取ります。
そして、修復箇所の周囲にタッチペンが付着しないようにマスキングテープを貼り、ハケで調節しながら塗布します。
すると塗った部分だけ厚みが増すことになるので、今度は1000番程度の耐水ペーパーで磨きあげながら、徐々に番号の高い耐水ペーパーに変えて滑らかになるように仕上げていきます。
そして、コンパウンドを使用して磨き上げるとツヤ出し保護剤をウェスに少量付けて綺麗にツヤを出したら補修は終了となります。
まとめ
カウル割れは見た目だけでなく、安全上にも少し危険なため、早めの修復をおすすめします。
今回は自分で直す方法をご紹介しましたが、お店などでも直してもらえますので、自分で直すのが面倒な方はそちらでもできます。
ぜひ参考にしてみてください。