エンジンがかかりにくくなったり、電気系統が弱くなった場合、バッテリー交換を最初に考えます。
しかし、バッテリー交換までをせずとも、走行して充電するだけで治る場合もあります。
乗り方や環境にもよりますが、原付のバッテリーの寿命は2年から3年が一般的です。
だからといって2,3年で必ず交換する必要はなく、症状などからバッテリー交換の目安を知っておけば、まだまだ使えたはずのバッテリーを無駄に交換することもなくなります。
また、バッテリーを長持ちさせる方法を知っておけば、寿命を延ばすことも可能です。
バッテリーの寿命と交換の目安、長持ちさせる方法について、それぞれ確認していきたいと思います。
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バッテリーの寿命
大きなバイクの場合、バッテリーの寿命は5年から7年程度であると言われています。
しかし原付の場合、寿命はもう少し短くなり、一般的には2,3年で交換する必要が生じてきます。
なぜ大きなバイクと原付のバッテリーにこれほどまでに寿命の差が生じるのかというと、それはバッテリーの大きさによります。
バッテリーはサイズが大きいものほどたくさんの電力を有しています。
原付はバッテリーを収納するスペースが小さく、その分バッテリーそのものの大きさも小さくなります。それゆえに寿命も短いのです。
バッテリー交換の目安
バッテリーが弱くなるとその兆候が表れます。
まず生じやすいのはスターターモーターの回転数が通常よりも低くなります。
しかし、原付のバッテリーは走っていれば充電されるために、一度エンジンがかかってしまえば問題なく走行できるようになります。
そのため、このような状況は放っておかれがちです。
バッテリーがさらに弱くなると、アクセルを回転させたときとそうでないときとでヘッドライトの明るさが変わってきます。
さらに弱くなると、ウィンカーの点滅スピードが非常に遅くなったり、不規則になったりします。
最終的には点滅しなくなります。
ここまで来るとバッテリーはかなり弱っていることになります。
最初の2つ、つまりスターターの回転数が低い場合やヘッドライトの明るさに変化が見られるような状況では、充電することでバッテリーが元気になることがあります。
しかし、それ以降の状況に陥った場合、バッテリーは交換すべきです。
原付のバッテリーはそれほど高価なものではないために、スターターやヘッドライトに異変が生じたときに交換するのも間違えではありません。
バッテリー交換と充電の方法はこちらの記事を参考にしてください。
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原付のバッテリーの充電と交換方法を解説!時期はどのくらい?
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バッテリーの寿命を長持ちさせる方法
原付のバッテリーは高温に強くありません。
そのため、日陰に駐車したりカバーをかけるなどして、直射日光による熱を遮断することが重要です。
また、バッテリーは使用しすぎても、使用しなくても弱ってしまいます。
長距離のライディングが多くなったときは少し休めるようにし、逆に長期間エンジンをかけるのを忘れてしまうようなことがないように注意します。
しかし、様々な理由でエンジンをかけることができないという状況に直面することがあります。
このような場合は、バッテリーを原付から外しておくことで放電を防ぐことができます。
また、なかなかエンジンがかからない冬場などに、不必要にスタータースイッチを押し続ける人がいますが、このような状況もバッテリーの消耗を招きますので避けるべきです。
適合バッテリーは適合バッテリー検索ツールをお使いください。
まとめ
バッテリーは寿命がある通り消耗品ですので、必ずいつかは交換することが必要になって来ます。
しかし、バッテリーの交換の目安を知っておけば、バッテリーを無駄にすることなくベストなタイミングで交換することができます。
また、バッテリーの取り扱いに気を付ければ寿命を伸ばすこともできますので、環境や節約のことを考えると取り扱いには日頃から注意しておきたいです。